文中には過激な性描写・表現を一部含みます。

<登場人物>
監督兼男優(撮影も兼ねる)20代後半〜30代前半? あまり慣れてなさそう
女優(札幌すすきののデリヘル嬢「ゆな」42歳) しずちゃん風のふくよか女性。

・話が長い女優とノープラン気味の監督

シティホテルのスイートルームで向かい合ってインタビュー。
初体験や性感帯などを聞くところが定石といったところだが、この監督、慣れていないのか、終始ぼんやりとした会話を続ける。もしかして、ノープラン?

監督「えー…… 名前なんていうんでしたっけ」
ゆな「どっちをつたえたらいいんですか。源氏名?」
監督「や…… どっちか都合のいいほうで。どっちがいいですか」
ゆな「じゃぁ、源氏名の『ゆな』で」
監督「ゆなさん」
ゆな「はい」

監督「ゆなさん、その源氏名は、お仕事の…… 」
ゆな「そうです」
監督「デリヘルを…… やられている」
ゆな「はい」
監督「いまはお仕事は…… それだけという感じで?」
ゆな「そうなんです」
監督「あっ、そうなんだ。」

監督、敬語からタメ口に切り替えて距離感を詰めるも、会話を盛り上げようとするそぶりがない。ゆな嬢の口調もきわめてスローペース(口調までしずちゃん!)なので、盛り上がらないオフ会のような時間が延々と流れる。

監督、ここでゆな嬢に風俗をはじめたきっかけを聞く。

ゆな「OLやってたんですね。建築関係の会社で……」
監督「はぁ、そうなんだぁ、へぇ〜……はぁ……」
ゆな「事務関係のOLしてて。まぁちょっと、精神的なストレス抱えて……」
監督「はー……。えぇ」
ゆな「で、入院することになって」
監督「はー……大変だぁ……はー。」
ゆな「ちょっと会社で(勤務中に)動けなくなっちゃって。それで入院することになって。で、会社を辞めざるを得なくなって…… まぁ、人間関係のしがらみですよね。」

ゆな、当時を思い出しているのか、若干うつむき加減になって話す。
対する監督は「あ、めんどくさいとこ入っちゃったな」という雰囲気。

ゆな「……ちょっと、耐えられなくなって。で、療養することになって。半年くらい休んで、それで。そうですね……」

ここで画面の外から、ライターを擦る音。
監督、露骨に飽きはじめた。

ゆな「療養してて、もう2年弱ぐらい、仕事、つけなかったんですよ」
監督「え〜、そんなに長く休んでたんですね」
ゆな「はい。それで、いざ仕事つこうと思ったら、なかなか採用してくれるところがなくて」
監督「そりゃそうですよね」

その返しはダメだ、監督。

ゆな「たまたますすきのへ飲みに行ってて。それで、たまたま、ソープとか風俗とか、そういうお店があるところをウロウロウロウロして『あのう、雇ってもらえませんか』みたいな感じで回ってたら」
監督「えぇ。……フーッ(煙を吐き出す)」
ゆな「すぐ、即決では働けないって言われて。で、すぐ働けるところだったらデリヘルがあるから、こういう(風俗業界の求人)雑誌をくれて。『こういう(デリヘル)のやってるところだったら、電話かければすぐ働けるよ』って言われて。で、行って。そしたらその日に面接して、その日にもう働くことになって。雇ってもらえたんですよね」

このあとも延々とゆな嬢の身の上話が続き、監督はタバコを何本も変えながらひたすら耐えて話を聞いている。

・「ベッドいきたいな」「なんで?」

このまま盛り上がらない会話が続くかと思いきや、突然画角が変わり、監督がフレームイン。「そんな……アップで撮ったらダメですよ……私そんなかわいくないし」と語るゆな嬢の口を強引に塞ぐ。

頬を赤らめ、“モード“に突入するゆな嬢。

監督「……ゆなさんは、こういうときどう始めるんですか」
ゆな「こういうときは…… ココを、触ります……(コスコス)」

パンティーの上から局部を自分でこすりはじめるゆな嬢。
やっとAVらしくなってきた。

そこから溜まったタスクを消化するように、服の上からオモチャ攻め、フェラチオと矢継ぎ早にこなしていくゆな嬢。
しかし彼女、なぜかなかなか服を脱がない。こだわりなのか。空気を読めてないのか。

いや、空気を読めていないというより
本当にノープランな状況で撮影をスタートしてしまったんだろう。
おたがい出方を探るようなやりとりが続く。

監督がせっせと進行する様子を見てようやく流れを理解したのか、ゆな嬢がリードしはじめる。

ゆな「ベッド……そろそろ行きたいな」
監督「なんで?」

「なんで」はないだろ、監督……。ゆな嬢の勇気を認めてあげなさいよ……。

ゆな「挿れてほしい」
監督「そっかぁ。じゃぁ、入れようか」

ベッドに移動するふたり。ゆな嬢、まだ服を脱がない。

・監督、ホテルの人に怒られる

ベッドの横には三脚カメラが1台、そして枕の部分にはぐにゃぐにゃ曲がるタイプのアームで固定されたGoProが見える。

画角はベッド横のカメラ視点に。
結構な台数のカメラが置かれているようす。でも部屋には監督とゆな嬢のふたりしかいない。3台のカメラ、全部監督がひとりで操作してるのか。だとするとさきほどの上の空気味のあいづちの理由もちょっとわかる気がする。

ベッドに押し倒されたゆな嬢の横に立ち、自分のモノをくわえさせようとする監督。頬をあからめてゆな嬢がそれを口にふくもうとした次の瞬間──

\ピンポーン/

部屋中に鳴り響く大音響。
ホテルの人が部屋に入ってきた。
チェックアウト延長を連絡していなかった様子。監督、痛恨のミス。

監督「チッ、んだよ」

監督、ここでフレームアウト。
玄関に向かい「はぁい?!」と怒り気味にドアを開ける。

画面の外から、ホテルの人とやりとりをしている様子が聞こえる。
「ご連絡がありませんでしたので…… このままご滞在なのでしょうか。延長されるのでしょうか。」と、おだやかな口調ながら、比較的マジなトーンでホテルの人に怒られている。

このあいだ、カメラはベッドにひとり取り残されたゆな嬢の裸体を淡々と映し続ける。
ゆな嬢、全裸のままゴロゴロと左右に転がって時間をつぶしている。シュール。

なんとかチェックアウトの延長が成立し、若干さがったテンションで戻ってくる監督。
ゆな嬢「いいとこだったのに……笑」

ゆな嬢の口調がここから妙に色っぽくなってくる。
ゆな嬢、デリヘル嬢としての本気モードに突入。

これまでの遅れを取り戻すように、またゆな嬢の挑発にのるように、テンションを急上昇させて挿入体制にはいる監督。
バチン!バチン!と大きな音をたててコンドームをつける監督。いったいどんなつけ方したらそんな音が出るのか。

・「アーッハー!アーッハー!」ゆな嬢の個性的すぎる喘ぎ声

スタート30分近くなって、ようやく本番開始。ここからは通常のデリヘルらしいプレイが続くのだが、ゆな嬢の喘ぎ声がとにかく個性的なのだ。

精一杯深呼吸しながら感じている雰囲気を演出するのだが、呼吸が荒すぎて綱引きをしているような掛け声。

「アーッハー!アーッハー!」
「アハ!アハ!アハ!ハーッハハァー!」

これだけ個性的すぎる喘ぎ声なのに、監督は真剣な表情で乳を揉みしだき、懸命に腰を振る。
たぶん、ホテルの人に頭を下げてなんとか延長した時間を一秒たりともムダにできないという切羽詰まった状況なんだろう。

しかしこの時間のゆな嬢は、とにかく表情がエロい。
目はトロントロンになり、監督にまたがってガンガンに腰を振る。さっきまでの朴訥とした顔からは想像もできない表現ぶりだ。
ゆな嬢、なんだかんだいってもプロである。

10分ほど騎乗位、バック、正常位を続いたのち、監督がゆな嬢の胸に向けてしごきながらフィニッシュ。
達成感の証明なのか、赤くいきり立ったままの自分のイチモツを大写しにする。
超いらねぇ。

・終わったあとも回りつづけるカメラ

ここで「はいカット!」となるかと思いきや、その後もなぜかずっとカメラは周りづつけ、完全に素に戻ったふたりの会話が続いていく。

ゆな嬢、体についた汗とザーメンをティッシュで拭き取りながら、監督と雑談。

ゆな「撮影したやつって、いま見れたりします?」
監督「え? 見れますけど…… 撮ったまんまですよ」
ゆな「あ、そうか」

シャワールームへ向かうゆな嬢と、それを見送る監督。
完全に寝起きの夫婦のようなけだるい生活感が漂う。

と、シャワールームから「ちょっとすいませーん」と、ゆな嬢の声。

監督「どうしました?」
ゆな「あの…… (タンポン)奥に入ったままになっちゃって。とってもらってもいいですか」

え? タンポンしたままセックスしてたの?

AVとしての暗黙の了解が崩れるのも気にせず、監督は部屋の椅子にゆな嬢を大股開きで座らせ、一生懸命局部に潜り込んだタンポンを引っ張り出そうとする。

監督「……………………」
ゆな「……………………」

その間も、部屋の隅で淡々と回り続けるカメラ。

カメラを止めろよ。

終わり

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